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日系製造業企業の調査発表=商工会議所の2月定例昼食会

 ブラジル日本商工会議所(松永愛一郎会頭)が2月17日、サンパウロ市チヴォリ・ホテルで定例昼食会を開催し、会員約120人が集まった。松永会頭の挨拶では会議所の活動報告、今後の活動予定を紹介した。
 国際協力銀行の櫛引智雄主席駐在員が『日本の製造業企業の海外事業展開に関する調査報告(2016年度)』を発表した。世界に散らばる製造業分野の日系企業(637社から回答)を対象に昨年7月~9月に行ったもの。
 調査を受けた約15業種の中で、海外での収益比率を特に伸ばしたのは自動車と電機・電子産業だった。自動車産業は同調査が始まった92年から海外生産比率が最大となった。
 また、今後3年程度の事業展開で有望と考えられた国・地域の1、2位は前回の2015年度と変わらずインドと中国となり、ブラジルは9位から10位に降格。「長期的(今後10年程度)有望国」での順位も6位から9位へ下がった。
 同駐在員は「トランプ米大統領が当選した後に状況が変化した可能性が高い」と前置きし、あくまで同期間の調査結果と念を押して発表した。ブラジル内でもジウマ大統領罷免以降、この半年で大きな変化が起きている。