リオ州軍警は3日午前に、マラカナン・スタジアムへの立ち入り検査を行い、リオ市の名門サッカーチーム、フラメンゴが求めている、8日のリベルタドーレス杯初戦、対サンロレンソ戦で同スタジアムを使用することを承認したと、3日付グローボ・エスポルテサイトが報じた。
消防署は既に、8日の試合開催のために必要な鑑定書を発行済みだが、週明けの6日に再度の検分を行う予定だ。
軍警は、スタジアムへのアクセス、アウェイサポーターの隔離エリア、監視カメラなどのチェックを行った。
マラカナン・スタジアムでは、昨年11月27日のフラメンゴ対サントスFC戦を最後に公式戦は行われていない。最後に行われた試合は、同年12月28日に行われたジーコ・オールスターズの慈善試合だ。
その後の同スタジアムは、五輪開催に伴う管理責任を巡る争いに巻き込まれ、実質的に運営放棄状態に陥った。五輪やパラリンピックの時は開会式や閉会式の会場となったスタジアムの芝生がはげ、椅子は壊され、盗難は横行、電気も通らないといった無残な様子は世界中に報道されていた。
本来、マラカナン・スタジアムをホームとして使うフラメンゴは、200万レアル(7200万円相当)を投じて急遽清掃会社、メンテナンス会社と契約し、4年ぶりの参加となるリベルタドーレス杯開幕までに同スタジアムが使えるように作業を進めてきた。
フラメンゴは、このマラカナン復旧作戦を〃戦争〃に例えるほどの入れ込みようだ。
なお、マラカナン開催がまだ正式に決定していないにも関わらず、フラメンゴは会員優先でインターネットによるチケット販売を既に始めている。
4年ぶりの大舞台の初戦、対戦相手もアルゼンチンの名門チームということもあり、同チームのファン「フラメンギスタ」たちの熱気もすさまじく、販売サイトは一時つながりにくい状態が続いた。
既に2万5千枚を超えるチケットが販売されているが、たとえマラカナン・スタジアムの使用許可が出たとしても、保安上の問題から何人まで収容できるか、正確な数は3日午後現在も分かっていない。
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