ジョアン・ドリアサンパウロ市長は2日、ノッタ・フィスカル・パウリスターナ(NFP)の抽選方法の変更を発表したと、2日付現地紙・サイトが報じた。
サンパウロ市内の駐車場、各種学校、美容院、医療、弁護士、ペットショップ、スポーツジム、ホテルなど、市税であるサービス税(ISS)の対象となるサービス利用者が対価を支払う際に納税者番号(CPF)を言うと、レシートにCPFが記載されると共に、NFPの抽選番号が起こされる。
このシステムは、サンパウロ市側にはISS徴収、管理が容易になる利点があり、消費者側には金額に応じた固定資産税(IPTU)減額、もしくは提携銀行口座への払い戻しが行われる利点がある。また、支払った金額に関わらず、NFPへの登録毎に抽選への参加権が得られる。
これまでの抽選は、毎月、多くの当選者が出る代わりに、当選金額も小額だったが、今後は毎月の当選者は1人で、当選賞金も100万レアル(3600万円相当)になる。従来は、毎月13万7千口が抽選にかけられ、複数の当選者が出ていたため、賞金額は1~5万レアルでも、月額160万レアル(5760万円相当)が当選金として払われていた。
当選者の受け取る賞金額を引き上げ、市民の注目を引きながらも、当選者数を減らしてトータルの支払い額を少なくするというやり方は、またしても、〃マーケット感覚に優れたアイデア市長〃の面目躍如と言ったところか。
新システムでの抽選は4月5日から始まる。抽選を取り仕切るのは連邦貯蓄銀行(CAIXA)で、抽選の様子はインターネットで中継される。