コチア青年連絡協議会(前田進会長)による第4回コチア三世訪日研修の一団が帰国し、草島精二団長(79、富山)と杓田美代子副団長(73、三重)、中根マリシオ功さん(51、二世)、中根門脇瑞穂さん(49、二世)が代表して帰国報告に訪れた。
今回は10~23歳の三世11人と、引率12人の計23人が東京や京都など恒例の観光地のほか、各自の故郷や筑波大学にも訪問した。
瑞穂さんは山梨県に住む親戚と再会を果たし、日伯間の生活の違い等について紹介しあった。また、瑞穂さんの長男のマテウス功栽くん(14、三世)は、親戚の子らとブリガデイロやケーキを作りと交流を楽しんだという。
サンパウロ総合大学(USP)で経済学科の教授を務める功さんは筑波大学に訪問し、ブラジル人学生らと交流。「USPでもさらに筑波大学への留学斡旋を進めたい」と、同大学に刺激された様子で語った。
自由移動も多かった今回の研修旅行では、複雑な構造の地下鉄で迷うことも多かった。「その都度周囲の人に質問すれば親切に教えてくれて、日本人の温かさを感じた」と瑞穂さん。「東京にもう少し滞在したかった」と帰国を残念がった。
「正月を日本で過ごしたのは60年ぶり」と微笑んだ草島団長は、故郷の富山県で正月料理を楽しんだそう。また今回の旅行について、「三世が日本文化を体験している様子が見られた」と満足そうに語った。
杓田副団長は、「今回の参加者も旅行を通して日本の心や礼儀に触れることが出来た。また必ず実行したい」と次回の開催を意気込んだ。