8日に行われるサッカー・ブラジル杯3回戦で、強豪クルゼイロが、試合当日が国際女性デーであることにちなみ、女性への暴力や差別の現状を表現した、数字を使ったフレーズをユニホームの背中に載せ、そのまま背番号とする企画を行う。
背番号2の選手には、「2時間ごとに女性が1人殺される」、8番の選手は「女性10人の内、8人はセクハラを受けた事がある」、11番の選手は「11分ごとに強姦が発生している」、9番の選手は「下院議員100人につき、女性下議は9人のみ」、30番の選手は「平均給与は男性より30%低い」
これらのフレーズは、女性の権利拡大運動を行う非政府団体(NGO)のAzminasがまとめた統計結果に基づいている。
クルゼイロのジウヴァン・デ・ピーニョ・タヴァレス会長は、「クルゼイロはこれまでも、多くの偏見や差別に反対する活動に参加してきた。21世紀になってもなお、女性が暴力や差別に苦しむ事は許容しがたい。今回の活動を通じて、クルゼイロは全ての反女性差別運動に連帯する。これは、多くのファンを持つサッカーチームの社会的義務だと考える」と語った。
同チームのマーケティング部長マルコーニ・バルボーザ氏も、「国際女性デーは、未だブラジル、そして世界に存在する、不平等の現実を引き出すためだけの日ではなく、全ての女性に関する事象への意識を向上させるための日でもある」と語った。(8日付グローボエスポルテより)