JICAとの連携事業で、国士館大学の剣道部員13人と日本体育大学の野球部員ら8人が、短期ボランティアとして当地で活動している。21日までの約1カ月間、国内各地で技術指導に当たる。
JICAと国士舘大は14年に覚書を交わし、今回の短期派遣が実現した。剣道分野の日系社会ボランティア派遣が、昨年から始まったこともきっかけの一つとなった。
部員らは各班に別れブラジリア、パラナ、麻、南大河、パラー州を訪問。各地で合同稽古を開催した。その後は聖、リオ両州でも形稽古や審判向け講習会を行ない、12日には幼少全伯剣道大会の視察も予定する。
引率役の平林将さん(24、大分)はこうした活動を通じ、「学生も視野を広げるため剣道を通しブラジル人との交流を深め、稽古に対する取り組みや剣道への想いを伝えてほしい」と期待を寄せている。
日体大野球部も同時期に、4年連続となる短期派遣で滞在している。一団は、元日系社会青年ボランティアの高丸博文さん(29、東京)が引率する。「一つ一つの細かい連携プレーなど、団体でしか伝えることができないことを教えたい」と意気込んだ。
一行は麻、南麻、パラナ州で活動した後、今日10日からサンパウロ州に移動。インダイアツーバ市や、サンパウロ市コーペル・コチアで指導に当たる。