2012年ロンドン五輪の柔道男子90キロ級銅メダリスト、西山将士さん(31、山口)が12日から6日間、指導やスポーツ交流のためブラジル・ミナス州などを訪れる。昨年11月には、東京都などによるスポーツ振興事業で滞在していた。今回は所属先の新日鉄住金による派遣。
西山さんは昨年1月に現役を引退し、同社に勤務している。多忙な営業職を1週間休み指導に当たることになった。選手時代は五輪銅メダルを始め、世界大会で優勝経験もある。
滞在する18日までに、新日鉄住金が出資するウジミナスのスポーツクラブUSIPA(イパチンガ)ほか、ミナス・テニス・クラブ(ベロ・オリゾンテ)などで指導教室を開く。
今派遣は、新日鉄住金の地域交流事業という位置づけ。同社の当地関係者は、「ミナス州を中心に住民と交流をもっと深めたい。今回の派遣が関係強化の足がかりになれば」と期待を寄せている。