ブラジル民間航空監督庁(Anac)は昨年12月に航空会社が乗客から手荷物料金を別途徴収することを認めたが、それが14日から有効となると13日付の現地のニュースサイトが報じた。
従来は、国内線カウンターでは重さ23キロまでの荷物1個、国際線では32キロまでの荷物2個までを無料で預けることが出来たが、それを廃止する代わりに、機内に持ち込む手荷物の重量上限を5キロから10キロに引き上げる。
新規定導入目前の13日、航空各社は荷物預かりに関する新規定を発表し始めたが、詳細が完全に煮詰まっていない会社もあるようだ。利用者は航空券購入前に荷物の扱いや変更後の航空料金などの確認が必要だ。
手荷物料金の徴収は14日以降に購入された航空券で搭乗する乗客から適用される。
弁護士のクラウジア・アルメイダ氏は、「規定変更後の荷物の扱い料などは各社が決めることになっている。消費者は航空券の価格と共に手荷物の扱いについて確かめるべき」と勧めている。
手荷物無料規定の撤廃に関しては、連邦検察庁やブラジル弁護士会、消費者保護センターが疑問や異議を唱えている。上院も無料での手荷物預かりを廃止することを禁ずる法案を承認したが、同法案はまだ、下院での承認と大統領裁可が必要だ。
Gol航空とAzul航空は、30~50レアルの手荷物料金を徴収する代わりに、手荷物のない乗客向けの安価な航空料金を設定する意向だが、13日昼過ぎの段階では航空料金は未発表だ。当面は手荷物の無料受付を続けるとしていたLatamも、国内便は徴収、ラテンアメリカ諸国便は1個目無料、他の国際便は23キロ、2個まで無料とする意向だ。