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サッカーU17南米予選=ブラジルが快調に首位=怪物ヴィニシウス・ジュニオール大活躍

 現在、チリで開催中のサッカーのU17W杯南米予選で、ブラジル代表は決勝リーグの3試合目(全5試合)の時点で勝ち点7を獲得し、首位を快走している。
 2月のU20W杯の南米予選は、土壇場で追いつかれる試合を3試合も行った結果、代表行きを逃していたが、その代表より3歳若いU17世代は絶好調。決勝リーグ初戦のパラグアイ戦こそ引き分けたものの、2試合目の対ベネズエラ戦では4―0、3試合目の対エクアドル戦も3―0と圧勝。3試合で9得点を取る爆発的な攻撃力で首位を走り、残り2試合で連続して大敗でもしない限り、W杯行きはほぼ決定的となっている。
 この世代の代表はかねてから高い期待をされていた。それは、このチームに、早くも「ネイマール2世」の呼び声が高く、すでにネイマール所属の名門バルセロナのスカウトがかけつけている選手がいるからだ。
 その選手はヴィニシウス・ジュニオール。フラメンゴのジュニア・チーム所属の16歳だが、その実力のほどは、普段はそのような年齢の選手のことは報じない大手の放送局のスポーツ・サイトで昨年のうちから報じられていたことからもうかがわれる。
 ヴィニシウスはスピード、パワー、テクニックとあらゆる面で高いパフォーマンスを見せており、パラグアイ戦では、ボールを高く浮かせて目の前の相手をかわしきるトリックプレーを披露。この模様をブラジル・サッカー連盟のサイトが動画で報じると大きな反響を呼んだ。ユーチューブ上においても、その年齢にかかわらず、すでにかなりの数の動画があげられている。
 ヴィニシウスはベネズエラ戦で1得点、エクアドル戦で2得点とチーム筆頭の得点源となっているが、この背番号11は同時に、もう一人のフォワード、リンコンへのアシスト役もこなし、毎試合のようにアシストで貢献するなど、ゲーム・メイクの点でも光るものがある。
 この先、有望選手として間違いなく注目を浴びることになるだろうが、W杯のみならず、今季のフラメンゴの公式戦でいつ出てくるかも見ものだ。ネイマールがサントスの公式戦デビューし、早々にレギュラーに定着したのも17歳のときだった。(7日付グローボエスポルテなどより)