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ムーディーズがブラジルの格付け見通しを引き上げ=格付け引き上げのために注文も
米国の格付け会社ムーディーズが15日、ブラジルの格付け見通しを「否定的」から「安定」に引き上げたと16日付ブラジル各紙が報じた。
ムーディーズは、ブラジル経済の回復と国家財政健全化の兆しが見えていることと、インフレ率の下降をその理由にあげた。
見通しは引き上げられたものの、格付けそのものは投資適格圏外のBa2に留まった。ムーディーズは、スタンダード&プアーズ、フィッチと並ぶ3大格付け会社で、ブラジルが政治面、経済面の危機に陥った後も、3社の中では最後までブラジルを投資適格圏に残していたが、昨年2月に転落させていた。
格付け見通し引き上げは、皮肉にも、ブラジル全土で年金制度と労働法改革に反対するストとデモが発生した日に行われた。
ムーディーズは現政権の目指す財政改革路線を支持しており、ブラジルの政治的不安定さのリスクは、昨年に比べて少なくなったと見ている。
その証左として、昨年の上限法成立を評価してはいるが、次なるステップとして、国家財政健全化のための年金制度改革を期待している。
ムーディーズは、財政改革が実際に経済指数に好意的な影響を及ぼし、ブラジルの抱える負債が解消されはじめたら、格付けは上がるとしている。
しかし逆に、今後、経済の低迷や国家財政危機が発生すれば、格付けの低下も起こりうると警告する。特に政局が流動化して年金改革などの財政健全化策成立が難航し、支出上限も守られなくなることが懸念材料だ。
ムーディーズの評価を受けて、メイレレス財相は、「財政健全化に向けた最近の努力が評価された」とのコメントを発表した。