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《ブラジル》ルーラが早くも選挙キャンペーン=サンフランシスコ川の疎水工事利用し

北東部の支持者達を前に気勢をあげるルーラ氏とジウマ氏(Ricardo Stuckert)

北東部の支持者達を前に気勢をあげるルーラ氏とジウマ氏(Ricardo Stuckert)

 ルーラ元大統領が19日、ブラジル北東部のパライバ州モンテイロで、サンフランシスコ川の疎水工事の完成を祝うイベントに参加し、2018年の大統領選に出馬する意向を明らかにした。
 干ばつに悩む地域に水を引くためのサンフランシスコ川の疎水工事は、ルーラ氏が大統領だった2007年に着工し、ジウマ政権でも工事を継続していた。
 テメル大統領は先週、同じ場所で竣工式を行ったが、ルーラ元大統領やジウマ前大統領、労働者党(PT)政権の功績とするのを回避するため、「サンフランシスコ川の疎水工事には父親はいない」という表現を使った。
 北東部を票田として来たルーラ氏はこれを良しとせず、ジウマ前大統領やPTの知事、議員ら同伴で「大衆の竣工式」を敢行。地元支持者達を集めて、18年大統領選への思いを表明した。
 「18年に私が生きているかどうかは知らないが、私の政敵達は私が大統領選に出てこないよう願っている。彼らは、私が出馬すれば私が勝つと恐れているのだ」とぶち上げたルーラ氏は、「左派を嫌う人達が何をやろうとしているか知っているだろう。ジウマにやった事を私にもやろうとしているんだ。もし彼らが私と戦いたいというなら、路上で戦うべきだ」とも畳み掛けた。
 ルーラ氏は現在、ラヴァ・ジャット作戦の三つなど、計五つの裁判の被告となっており、第2審までで有罪となれば、刑期終了後も8年間、被選挙を失う。(20日付エスタード紙、フォーリャ紙などより)