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サンパウロ州選手権=一次リーグも残り3節=3連覇を目指すサントスが、思わぬ苦戦

 2月3日に開幕したサッカーのサンパウロ州選手権一部リーグは、3月19日までに9節を消化した。この大会で常に優勝の座をあらそっていたサンパウロ州4強からは、パルメイラスやコリンチャンスのように、一次リーグ3節を残して既に8強入りを決めたチームもあれば、サントスのように、思わぬ不振で8強入りが危ぶまれるチームもある。
 また昨年旋風を巻き起こし、準優勝に輝いたアウダックスは2部降格圏内に沈むなど、一次リーグ終盤に差し掛かり、各チームの明暗が分かれている。
 7勝2敗で勝ち点21と、グループCの4チームの中のみならず、全体16チームの中でもトップの成績なのはパルメイラスだ。
 9試合で19得点はサンパウロに次ぐ2位で、5失点は全チームで一番少ない。並行して戦う南米ナンバーワンクラブチームを決めるリベルタドーレス杯でも、1勝1分とまずまずの成績をキープしてのこの順位は、チーム力をしっかり反映したものといえるだろう。
 大型補強のボルハ、ゲーラ、フェリペ・メロもしっかりチームに馴染んでおり、2008年以来、9年ぶりの州制覇も射程圏内だ。
 パルメイラスとは対照的に苦しい戦いを強いられているのが、サンパウロ州選手権では8年連続決勝進出の上に、現在、大会2連覇中のサントスだ。
 充実した戦力を誇るはずのサントスだったが、得点源の元ブラジル代表リカルド・オリヴェイラがおたふく風邪のために合流が遅れ、中盤の要、レナトの負傷も響いた。
 ここまでサントスは4勝1分4敗で、グループDの3位と、決勝トーナメント進出圏外に沈んでいる。残り3試合で建て直し、逆転8強入りは果たせるか? 
 意外な健闘を見せているのは州内陸部のミラソルだ。
 昨年サンパウロ州2部から昇格してきた同チームは、ここまで5得点のシューシャを中心に、4勝2分3敗勝ち点14で、グループDの2位につけている。
 同じグループにサントス、ポンチ・プレッタという、全国リーグでも1部に所属するチームを向こうにまわしてのこの成績は立派だ。通常なら1部残留が第1目標のはずの昇格直後のチームが決勝トーナメント行きを決めたら、快挙といえるだろう。
 サンパウロ州選手権の1次リーグは残り3節。その後は、各グループ2位までがトーナメント形式で戦い、優勝を決める。(規)