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リオ連邦地裁=リオ州元知事妻の釈放認めず=未成年の子供理由に希望も

 20日、リオデジャネイロ連邦地裁は、同州元知事のセルジオ・カブラル被告の妻のアドリアナ・アンセルモ被告について、引き続き刑務所での逮捕状態を継続する判決を下した。21日付現地紙が報じている。
 アドリアナ被告は、カブラル被告を首謀者とするグループの贈収賄工作や資金洗浄などに自身も関与した疑いで、昨年12月に逮捕された。同被告は同月、カブラル被告らと共に人身保護令の適用を求めたが、却下された。同被告は21の罪状で起訴されている。
 ところが17日、リオの刑法法廷のマルセロ・ブレタス判事が、11歳と14歳の子供がいることを理由に、12歳までの子供がいる女性に自宅での代替拘束を認める刑法318条を適用させる形で、自宅逮捕の許可を出した。
 この判断を知ったリオ州の連邦検察は、彼女を自宅逮捕にすれば犯罪を繰り返し得るとの理由で連邦地裁に控訴。訴えを受けたアベル・ゴメス判事が20日、アドリアナ氏の自宅逮捕を取り消す暫定令を出した。
 これにより、アドリアナ氏は引き続き、リオ市バングーの女性用刑務所に引き続き収監されることになった。
 カブラル家の子供2人は現在、カブラル氏と前妻の間に出来た異母兄で連邦下議のマルコ・アントニオ・N・カブラル氏の家に身を寄せている。