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東西南北

 先週末以来、ブラジル国内は肉のパニックに覆われており、テレビのニュースもそれ一色だ。疑惑の食肉企業の釈明CMもよく流れている。そんな中、サンパウロ州政府は20日、州内の学校の給食で支給される肉や加工品は「食しても大丈夫」という判断を下した。この発表が行われる前は、「20日間の肉の支給停止や、ツナなどとの差し替えもありえる」と報じられていたため、関係者はホッとする結果となった。それでも神経質な人は心配なままだと思われるが、今回の騒ぎの場合、具体的な実例があがった地域以外はまだ事実関係が明らかになっていないところが多いのも事実。落ち着いて事態の推移を見守ることも大事だ。
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 19日午後16時30分頃、サンパウロ市西部アウト・デ・ピニェイロスのヴィラ・ロボス公園内で、女性のサイクリストを3人組の強盗が襲い、自転車を強奪して逃げるという事件が起こった。自転車に乗っているところを地面に放り出されるようにして愛車を奪われた女性は、軍警に助けを求めるために走り去ろうとしたところ、その強盗のひとりが銃を発射して脅しながら逃げ去ったという。幸い、女性に怪我はなかったが、犯人はまだ逃走中だ。自転車を運転する人は気をつけて。
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 暦の上では既に秋に突入したブラジル。通常なら強い残暑が残りがちなのだが、今年の秋のはじまりは例年以上に寒く、20、21日の早朝は気温が15度前後と、肌寒い寝覚めとなっている。予報だと、この先もこの状況は続き、さらに空気も乾燥してくるという。気候の変わり目。くれぐれも風邪をひかぬよう。