《ブラジル》カルネ・フラッカ作戦後、カチア元農相が重要発言=「責任者解雇を妨害された」=セラーリオに新たな疑惑=法相就任後わずか10日後に

ジウマ政権で農相を務めたカチア・アブレウ上議(民主運動党・PMDB)が21日に上院で、ブラジル連邦警察の「カルネ・フラッカ作戦」で17日に逮捕された元農務省地方監督官を農相時代に解雇しようとした際、先日、法相に就任したばかりのオズマール・セラーリオ氏(PMDB)から妨害されたと暴露した。22日付G1サイトが報じている。
カチア氏によると、「カルネ・フラッカ」で逮捕されたパラナ州の元農務省地方監督官、ダニエル・ゴンサウヴェス・フィーリョ氏は、カチア氏が農相だった2015~16年に燃料を盗んだ容疑で解雇の対象となったという。
だが、その際にカチア氏は、パラナ州選出でPMDB所属の下院議員2人からゴンサウヴェス氏の解雇を思いとどまるよう、圧力を受けたという。問題の下議はセルジオ・ソウザ氏とセラーリオ氏だったという。
ゴンサウヴェス氏をパラナ州の責任者に指名したのは、2012年に交通事故で他界したモアシル・ミシェレット氏(PMDB)で、セラーリオ氏は、指名には直接関係していなかった。だが、パラナ州の地方監督官は元々、同州のPMDBが指名することになっており、省内の監督局がゴンサウヴェス氏解雇を勧めたのを知った同州選出のソウザ氏とセラーリオ氏が、「こんなちっぽけな事件なんて忘れてしまえ。あいつに仕事を続けさせろ」と言ってきたという。
パラナ州はカルネ・フラッカ作戦で問題が具体的に報じられた3州のうちのひとつで、ペシン・アグロインドゥストリアル社の工場は不正の責任を取る形で営業停止処分を受けた。
また、セラーリオ氏は下議時代、今作戦の捜査の一環で行われた電話の盗聴で、ゴンサウヴェス氏を「偉大なるシェフ」と呼ぶなど、かなり深遠な仲であることをうかがわせる内容の通話を行ったことが、17日に明らかになっている。
セラーリオ氏は最高裁判事への就任が決まったアレッシャンドレ・デ・モラエス氏の後任として、7日に法相の職を引き受けたばかりだ。「カルネ・フラッカ」で新法相に対する疑惑が生じたのはわずか10日後のことで、カチア氏の発言後は、法相更迭を求める声がさらに高まっている。
一方、カチア氏は、所属こそPMDBであるものの、昨年3月に同党が労働者党(PT)との連立を解消した際も党の方針に従わずにジウマ氏側につき、農相に留まり続けた。最終的には同政権崩壊の5月8日まで農相を務め、休職していた上議に戻ってからも、同年8月の上院でのジウマ氏罷免投票でも「反対」に票を投じていた。
なお、22日付エスタード紙によると、各州の地方監督官27人中、19人は政党や政治家が指名していた。指名した政党と人数は、PMDB10人、進歩党(PP)4人、共和党(PR)と民主社会党(PSDB)各2人、ブラジル労働党(PTB)1人だった。