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東西南北

 依然として食肉不正問題で揺れているブラジルでは今や、テレビやラジオをつけていても常に関連会社の謝罪もしくは釈明CMが流れている。22日付のサンパウロ州の2大新聞、エスタード紙、フォーリャ紙は共に、経済面で全く同じ内容の1頁の大型広告を出した。それは疑惑の大手企業JBS社によるもので、精肉現場の作業着を着た作業員が男女1人ずつ正面に立ち、肉の安全性を訴える形をとっている。奇しくも21日はブライロ・マッジ農相が同じような作業着を着てパラナ州にある問題企業の精肉現場を視察し、安全性をアピールしたばかりだった。しばらくはこうした姿を多くのメディアで目にしそうだ。
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 パウリーニョ・ダ・ヴィオラやマルチーニョ・ダ・ヴィラと並ぶサンバ界の大御所歌手、アルリンド・クルスが17日にリオの自宅で倒れた。以来、脳血管障害(AVC)の手術を受け、現在もリオ市内の病院に入院中だ。術後の経過は比較的良く、21日には一応、呼吸器なしで自力呼吸を行えるまでに回復しているというが、まだ重体であることに変わりはなく、予断を許さない状態が続いている。快方に向かうと良いが。
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 今日23日は、今年最初となるサッカーW杯の南米予選が行われる。首位を走るセレソンは、2位のウルグアイと敵地で戦う。若きセンター・フォワード、ガブリエル・ジェズスを怪我で欠くのは痛いが、ウルグアイもエースのスアレスがイエローカード累積の出場停止なので、条件的にはおあいこか。セレソンとしては現在6連勝中の勢いを続けたいところ。