サンパウロ州地裁は22日、2月にサンパウロ市北部の飲食店から追い出された直後に変死したジョアン・ヴィトル・ソウザ・デ・カルヴァーリョ君(当時13歳)の遺体を再検査する命令を下した。23日付現地紙が報じている。
ジョアン君は2月26日、サンパウロ市北部ヴィラ・ノヴァ・カショエイリーニャの飲食チェーン「ハビビス」から追い出された後に死亡したが、その直前、店の警備員2人から力ずくで追い出される姿が防犯カメラで映し出され、それが全国のテレビのニュースで流れて社会問題となっていた。
検死の結果、ジョアン君の死因はコカインなどの薬物中毒とそれに伴う心臓疾患で死亡と公式発表された。だが、遺族はじめ、警備員側の暴力による死を疑う声は検視結果の発表前から根強く、改めて検査を行うよう求める声が強かった。
サンパウロ州地裁のフラヴィア・カステラール・オリヴェリオ判事は22日、4月20日までに遺体を掘り出し、再度の検死を行うよう命令を出した。
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