西森ルイス下院議員を団長とする、パラナ日伯商工会議所の第44回パラナ日伯友好経済使節団が来月5日、日本を訪れる。今回の参加は18人。兵庫県西宮市とロンドリーナの友好都市提携40周年式典への出席や、小企業向けセミナー、各地で交流を行う。
西宮との姉妹提携は1977年5月に結んだ。記念式典は4月12日に行なわれる。市内に所在する伊藤ハムや、清酒「白鹿」の辰馬本家酒造の工場も訪問する。
また西宮は、「ケーキ工房や和菓子のまち」としても有名という。9日に来社した西森下議は「菓子工場にも訪れ、JICAを活用し若者向けに製菓分野の研修を始めたい。ロンドリーナも菓子で有名にしたい」と希望を語った。
すでにロンドリーナには、元デカセギの日系人らが経営する「ハチミツ」という日本風洋菓子店があり、その人気ぶりを見て手応えを感じたようだ。
東京都では企業向けセミナーで、ブラジルへの投資機会について講演を行う。「ブラジルは南米一大きな市場があり、輝かしい農業もある。ブラジルの若者も日本企業とのビジネスの機会を求めている」と語った。
さらに麻生太郎副総理、河村建夫衆議、小池百合子東京都知事と面会し、来年の移民110周年の周知を図る。
滞日中は沖縄にも向かう。ロンドリーナと友好都市関係を締結した名護市、名桜大学などを訪問する。「私は沖縄に行くのは初めて」と話す西森団長は、「今回も忙しい日程だが楽しみながら実のあるものにしたい」と成果を約束した。