サンタ・カタリーナ州フレイ・ロジェリオ市にあるラーモス移住地のさくら公園で5日、同地の文化協会が第1回梨祭り・ラーモス農産展を開催した。フレイ・ロジェリオ市後援。前日の雨や広報不足により客数の少なさが心配される中、クリチバやマリンガなど遠方からの来場もあり約800人が梨を楽しんだ。
午前9時に開場し、午前11時から開会式が行われた。尾中弘孝会長やジャイール・ダ・シルヴァ・リベイロ市長、カルメン・ザナット連邦下議、平和史料館再建委員会の小川アデマール和郎委員長などが出席し初開催を祝った。
特設ステージでは太鼓や剣道、武術の披露が行われ、被爆に関する講演もあった。折り紙と太鼓のワークショップも開かれ、来場者を楽しませた。
会場で販売された日本梨200箱は午後の早い時間に完売し、あまりの人気ぶりに、農産展の全展示品や中央市場(CEASA)への出荷分も急遽、当日販売にまわされた。
農産展では日本梨、にんにく、その他野菜と穀物が展示された。来場者の注目を集めたのは超大型種の梨「アスカ」で、中でも重さ2・3キロにもなる一品には購入希望者も出た。予定にはなかったが巨大アスカは競売にかけられ、出品者がつけた30レから150レまで上がり、会場を沸かせた。差額の120レは文協に寄付されることとなった。
関係者は、「今回の祭りの収支は黒字が必須だった。その意味でも梨の売り上げ(20%が文協の収入)を始め、入場料、食事、売店売り上げの全てが順調だったので、文協役員も来年の梨祭りをさらに充実させようと計画している」と語った。
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