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ウジミナスでCEO交代=「違反」と新日鉄が不快感

 鉄鋼大手のウジミナス社は23日、臨時取締役会でロメル・アーウィンCEO(最高経営責任者)の解任と、セルジオ・レイテ新CEOの選任を決議した。大株主の新日鉄住金は翌日サイトにリリースを掲載し、「事前同意なく正当な交代理由もない。株主間協定に明らかに反する」として、テルニウム社への不満をあらわにしている。
 亜国鉄鋼大手のテルニウムもウジミナスの大株主。両社は経営を巡り対立が続いている。昨年5月にも同意なしに交代があり、新日鉄住金が訴えたところ違法と判断され、同年10月にロメル氏がCEOに復帰したばかりだった。
 新日鉄は同氏の経営手腕に信頼を寄せており、「10億レアルの増資など改善に向けた歩みを進めているところ。今回の決議は無効であり、取消しなど法的措置を講じる。同様の行為が繰り返されたことは誠に遺憾」との声明を出している。