25日より、リオ市内233カ所の保健所で、黄熱病予防ワクチンの接種が始まった。
今回の措置は、隣接するミナス・ジェライス州での黄熱病の流行に対する予防的措置として行われた。
リオ市内の各保健所では、ワクチン接種開始指定時間の前から、市民が列を作った。
7時45分に来て、9時前にはワクチン接種を終えた教師のスザーナ・カヴァルカンチさんは「もっと時間がかかると思っていた」と素早い対応に満足顔だった。
2人の子持ちのエマヌエリ・サビーノさんは8時に来て、9時になってもまだ、保健所内に入れないでいたが、本人は行列の進みも、待機時間も想像の範囲内で落ち着いているとして、自身が接種を済ませた後は、「今週中にも子供を連れて再来する」と語った。
リオ市保健局によると、週末だけで21万3千人が黄熱病予防ワクチンの接種を受けた。
リオ市内の保健所でのワクチン接種は平日が午前8時から午後5時までで、土曜は午前8時から正午までとなっている。
妊婦、授乳中の母親、生後半年未満の幼児、60歳以上の高齢者には、ワクチン接種は勧められない。
また卵アレルギー、自己免疫疾患患者、免疫抑制療法を受けている人、骨髄移植治療を受けた人、胸腺の病気にかかったことのある人、ギランバレー症候群のような神経疾患の患者も接種を受けられない。
なお、リオ州では27日に北部のサン・フィデイス市で黄熱病患者が確認され、州内で確認された同病の患者は6人(内1人は死亡)となった。