ブラジル北東部では依然として厳しい干ばつが続いており、800以上の市が非常事態や緊急事態を宣言し、300以上の市が給水制限を行っている。
数十年に1度、否、100年に1度といわれる干ばつが続き、水道の水が出ない状態がもう3年以上になる町もある。
ジウヴァネイデさんが住むパライバ州カンピーナ・グランデ市から30キロのプシナナン市もそのひとつだ。この町では2014年から深刻な給水制限が行われているため、ジウヴァネイデさんも、「シャワーなんて4年間も使っていないわ。あれはぜいたく品よ」と言う。
「自分のための薬を買う代わりに水を買う」と言う農家のセヴェリナ・コンセイソンさんは、年金のほとんどを水代に費やしている。
ペルナンブコ州農村部にあるサンタクルース・ド・カピバリベでは、2013年以降、水道の水は月に2度しか来ない状態が続いている。
「シャワーを浴びた後の水はトイレを使った後とか、洗濯に使ったりするんだ。洗濯後の水だって、色々な使い道があるんだぜ」と言うのは、仕立て屋のラエルシオ・バチスタさんだ。
セアラー州では30市で給水制限が行われているが、貯水池のない山間部では、ほとんど枯れてしまった井戸が唯一の頼みの綱だ。ムルング市では町を二つに分け、3日交代で給水する。国内企業との商談を担当する企業役員のエウデル・コルテスさんによれば、「住民が必要とするだけの水を確保するために、井戸を掘ろうという声も出ている」という。(27日付G1サイトより)