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「自分の心の病の心配でもしろ」=サンパウロ市長が大統領候補と批判の応酬

ジョアン・ドリア・サンパウロ市長(右、Fabio Arantes/SECOM)
ジョアン・ドリア・サンパウロ市長(右、Fabio Arantes/SECOM)

 サンパウロ市のジョアン・ドリア市長が、自身を批判した18年大統領候補のひとり、シロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)と批判合戦を展開している。
 両者の批判合戦は、セアラー州元知事で大統領選にも2度出馬しているシロ・ゴメス氏が18日に、1月にサンパウロ市長に就任して以来、高い人気を集め、「大統領候補に」との声も集まり始めたドリア氏を批判したことにはじまった。
 シロ氏はドリア氏のことを「あんなのはピエロだ。政治家でさえない。彼は民主社会党(PSDB)からたくさん金をもらっていただけの企業家に過ぎないよ」と語った。また、一部では「ブラジルのトランプ」といわれている極右の大統領候補のジャイール・ボルソナロ氏と比較して、「ボルソナロ氏の言動には全く反対だが、ドリア氏と比較するなら1千倍、彼の方がマシだね」と断言した。
 さらにシロ氏は、「ドリア氏はその昔、観光公社につとめているとき、ブラジルへの観光を促進するキャンペーンとして、ビーチのセクシー女性をイメージに使ったような男だぞ」と言った。さらに、「君たちマスコミがそういうことをきちんと伝えないと」と念を押した。
 これに対し、28日、ドリア氏が返答した。ドリア氏は「まず、私を支持してくれているサンパウロ市民に対して失礼だし、私のことを心配する前に、自分の心の病の心配でもしたほうがいいんじゃないか」と厳しく切り返した。
 ドリア氏はシロ氏が投げかけた疑惑に関して、「私はサンパウロ市長に当選する前から、PSDBでの党内代表の予備選も含め、9カ月間もキャンペーンをやってきた。そんな悪い噂があるのなら、そのときにばれているはずだ」とした。
 さらにドリア氏は、シロ氏の過去についても「シロ氏は2002年に大統領選に出馬した際、当時の妻だった女優のパトリシア・ピラールについて『彼女は、私と寝るという大役を手にしている』と言った。それも。女性についての社会政策の質問を受けたときにだよ」と、「あなたに言われたくない」と言わんがごとく切り替えした。
 この舌戦にはもうひとつの背景もある。シロ氏は98年と02年に大統領選に出馬し、全体3位に入った実績があるが、2003年からはルーラ政権に閣僚入りしたこともあり、同氏および労働者党(PT)の擁護者として知られている。ジウマ大統領が昨年罷免されたのを受け、来年の大統領選にルーラ氏が敵討ちでもあるが如く出馬することに関しても、「ルーラ氏のためなら私はあきらめる」とまで言い切るほどのシンパだ。
 一方、ドリア氏はルーラ氏やPTの痛烈な批判者として知られ、ルーラ氏も絡んだ大型疑惑、ラヴァ・ジャット作戦でPT政権に落胆した人たちの支持も受けている。(18日付Veja誌サイトなどより)

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