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テメルが後任判事指名=自身のTSE裁判直前に

 テメル大統領は3月30日、16日で任期の切れる選挙高等裁(TSE)のエンリケ・ネーヴェス判事の後任判事として、アジマール・ゴンザーガ氏を指名し、自身の絡んだ裁判に備える。3月31日付現地紙が報じている。
 この人事は、4日からはじまる、14年大統領選時のジウマ/テメルのシャッパの収賄疑惑などをめぐる裁判に対応してのものだ。ネーヴェス判事は規定により、最終任期日の10日前は業務につくことが出来ず、裁判は6日までしか立ち会うことが出来ない。
 そのため、今回の裁判は急ピッチで展開し、同シャッパが違反か否か、あるいはジウマ氏とテメル氏が連帯責任で裁かれるべきか否かなどの投票が、6日までに行われることが予想されるが、意見書の内容の見直し請求などが出て、6日には終わらない可能性も高い。
 報道されているところによると、ネーヴェス判事は同シャッパを違反とするエルマン・ベンジャミン報告官を支持する票を投じると予想されているが、ゴンザーガ氏は反対の立場を取っていると予想されている。
 なお、ゴンザーガ氏の就任は最速で17日であり、この日より前に今回の裁判に参加することはできない。