モジ・ダス・クルーゼス文化協会(津田フランキ理事長)の『第32回秋祭り』が1日、同文協スポーツセンター(Av. Japao, 5919, Porteira Preta)で開幕した。今回のテーマは「きぼう―エスペランサ」。会場に設置された巨大テントでは、農作物の展示会が行われ色とりどりの農作物が並べられ、ステージでは和太鼓や歌謡ショーなどが行われた。今週末の8、9日にも続けて開催される。
1日午前10時から会場手前の「やすらぎの塔」にて、恒例の先亡者追悼法要が行われ、曹洞宗禅源寺の佐藤鴻舟住職が読経する中、約70人が焼香した。佐藤住職は「この祭りが続けられているのは、先祖様が見守ってくれているおかげ。今年の成功を祈りましょう」と説いた。
開会式は正午から行われ、ブラジル福島県人会モジ太鼓部の演奏で始まった。同市のマルクス・ヴィニシウス・デ・アルメイダ・エ・メロ市長や津田理事長、羽藤ジョージサンパウロ州議、飯星ワルテル下議、中前隆博総領事らが出席した。各出席者のあいさつ後、鏡割りとテープカットが行われ祭りの開催を祝った。
農産展では柿やデコポンなどの果物のほか、野菜、蘭などの花卉、盆栽なども展示された。地元日系団体による日本食も好評で、多くの来場客が並んだ。また農機具や乗用車の展示、特産品の販売なども。多くの出店で賑わった。
1月にパラナ州ロンドリーナ市からモジ市へ引っ越してきた森谷喜伊さん(82、山形)は「会場が大きく、とてもきれいで大変気に入った。お花や果物も色とりどりで見ていて楽しい」と笑顔を見せた。
同祭りは今週末8、9日にも開催され衣料、健康食品、農業関係、食品などの店舗が並び平田ジョーや龍鼓太鼓、川筋清流太鼓などの発表が行われる。2週末の4日間で延べ10万人の人出があると予測されている。
詳細は公式サイト(akimatsuri.com.br)、問い合わせはモジ文協(11・4791・2022)まで。
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モジ禅源寺の佐藤鴻舟住職にとって、秋祭りの先亡者追悼法要が同市での最後の法要だったそう。5月の一時帰国まで、リベルダーデ区の佛心寺に勤めるという。「13年間、モジの皆さんが法要に参加する素晴らしい姿を見てこれた」と同地での活動を振り返った。また、出身地を聞くと「生まれはハワイ」と聞いてびっくり。なんでも父親も開教師だったとか。日英ポ語を操る佐藤住職の活躍が楽しみ。