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リオデジャネイロ市=授業中の少女が銃弾受け死亡=軍警の不要な銃撃が原因か

 リオ市で学校の体育の授業中、マリア・エドゥアルダ・ダ・コンセイソンさん(13)が軍警の撃ったと思われる弾3発発を受けて亡くなるという事件が起き、全国で波紋を呼んでいる。3月31日~4月4日付現地紙などが報じている。
 3月30日午後、リオ市北部アカリにある市立ダニエル・ピザ校で、体育実技の授業を受けていたマリアさんが校舎内に飛び込んできた銃弾2発を頭部、1発を胴(もう1発が臀部との報道もある)に受け、死亡した。
 この事件は、学校の門の前にいた男たちに向けてアカリ川の向こう岸から警官たちが発した銃弾が校内にも飛び込んで起きたとされている。アカリはリオの地下鉄の終点地区で、郊外への入り口でもあり、治安が悪い場所として知られている。
 だが3月31日、近くにあった監視カメラに、この銃弾を放ったと思しき軍警2人組が、追撃していた男性2人が路上に倒れ、無抵抗な状態なのに至近距離から射殺した映像が残っていることが判明し、問題となった。
 マリアさんはバスケットボールを中心に運動が得意で、将来はスポーツ選手になることを望んでおり、その方向での進学も考えていたという。
 リオ市内ではマリアさんの死の直後に、ブラジル大通りを閉鎖しての抗議行動なども起きた。