ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | リオ・カーニバル=モシダーデがポルテーラと同点優勝と認定=採点ミスがなければ同点だったと

リオ・カーニバル=モシダーデがポルテーラと同点優勝と認定=採点ミスがなければ同点だったと

モシダーデのコミッソン・デ・フレンテ、ドローンを使って本当にじゅうたんが空を飛んでいるように見せた(Cezar Loureiro/Riotur)

モシダーデのコミッソン・デ・フレンテ、ドローンを使って本当にじゅうたんが空を飛んでいるように見せた(Cezar Loureiro/Riotur)

 2月末に行われた今年のリオ市のカーニバルの優勝は、3月1日に発表されていたポルテーラと、モシダーデンデペンデンチ(モシダーデ)とで分け合うこととなったと6日付ブラジル現地メディアが報じた。
 リオ市のカーニバルでは、エスコーラと総称される大規模なサンバグループがパレードの見栄えや打楽器演奏の見事さなどを競うコンテストが行われている。
 パレードは審査員により採点され、順位付けも行われる。審査結果発表の日は、優勝の歓喜と共に2部降格の絶望もあり、各エスコーラは採点、順位付けに血眼になる。
 5日に行われたリオデジャネイロ、サンバエスコーラ連盟(Liesa)の会議で、既に優勝とされていたポルテーラに加え、2位と発表されていたモシダーデも同点優勝とみなされることとなった。この会議には1部のスペシャルリーグ13エスコーラの内、5エスコーラが欠席。7エスコーラが同点優勝に賛成し、ポルテーラだけが同点優勝に反対した。
 カーニバルのパレード直後に発表された採点結果では優勝のポルテーラは269・9点、2位のモシダーデは269・8点だった。
 だが、3月20日に採点の詳細が発表された時点で、モシダーデの採点時にミスが発生していた事が明らかになった。
 審査員のヴァウミール・アレイショ氏は、彼に配られていたモシダーデのパレード進行表に書かれていた項目が、パレードで行われていなかったことを理由にモシダーデを0・1点減点した。だが、その進行表はバージョンが古く、モシダーデが最終的に提出した進行表にはその項目は書かれていなかった。
 モシダーデは最終的に提出した進行表に則ってパレードを行ったが、古い進行表を見た審査員はそれを項目落ちと判断して、減点した。Liesaはどうして進行表配布時にミスが起こったのかは明らかにしていない。
 このミスがなければ両エスコーラは同点だった。同点だったときの順位決定方法は、コミッソン・デ・フレンテと呼ばれる、パレードの先頭集団の採点が高い方を高い順位とすることになっている。これを当てはめると、モシダーデ30点、ポルテーラ29・9点でモシダーデが単独優勝だったが、Liesaの判断は両エスコーラの同点優勝だった。