保健省が発表した最新データによると、サンパウロ州での黄熱病による死者が9人に達したという。9日付現地紙が報じている。
9人目の死者はサンパウロ市在住の男性で、カンピーナス地方の森林地帯であるモンテ・アレグレ・ド・スルに旅行した際に感染したのではないかと見られている。
9人の死者の内、4人は森林地帯で蔓延するウイルスに感染した例で、この男性以外の3人は、地元のアメリコ・ブラジリエンセ、アララクアラ、バタタイスで感染したようだ。
また、残る5人は、今回の黄熱病の流行発生地であるミナス・ジェライス州に行ったときに罹患したと見られている。内訳はサンパウロ市民が3人、サンターナ・ド・パルナイーバとパウリニア在住者が1人ずつとなっている。
また、黄熱病の疑いで治療中の患者25人中、17人は地元の森林で、8人はミナスへ旅行して罹患した可能性がある。
同州での黄熱病のワクチン接種は、保健省が警戒地域に指定した森林地区に住む人と、これらの警戒地域に旅行する人に限られている。また、妊婦や授乳中の女性、6カ月未満の子供、化学治療を受けている人などは予防接種は受けられない。
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