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東西南北

 サンパウロ市のジョアン・ドリア市長は今日12日より、韓国のソウルを訪れている。今回も2月に中東の富豪を訪れたのと同様、市内の大型施設民営化やネーミング・ライトの交渉を同国の大手企業に持ちかける意向で、ヒュンダイ、SK、LG、サムスンなど、ブラジルでもなじみの企業をまわる予定だ。韓国は今、「韓国版ラヴァ・ジャット」とも呼ばれる汚職疑惑で揺れており、サムスンは、大統領職を罷免された朴槿恵氏の友人の基金に大口の寄付をした引き換えに便宜を図ってもらったとされる企業だ。ルーラ元大統領をはじめとする労働者党への攻撃でも知られるドリア市長だが、気をつけた方がよいか。
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 サッカーのサンパウロ州選手権の4強が出揃った。顔ぶれは、パルメイラス、サンパウロ、コリンチャンス、そして、2連覇中だったサントスを準々決勝で下したポンテ・プレッタだ。準決勝は16日に第1試合が、22、23日に第2試合が行われ、組み合わせはサンパウロ対コリンチャンス、ポンテ・プレッタ対パルメイラスとなる。注目はポンテを牽引する昨年全国選手権得点王のポッチケル。彼が優勝候補筆頭のパルメイラスにどこまで奮闘するか見ものだ。
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 10日未明、サンパウロ市東部イタケーラのカルモ公園内の草むらで、10歳から15歳くらいと見られる少女の遺体が発見された。遺体は布で包まれ、学校の制服を着ていたという。少女はダウン症を患っていたとされ、警察が現在、少女の身元を確認中だ。どのような手口で少女が殺されたのかは、法医学研究所で検死解剖を行って確認することになっている。