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サンパウロ市南部のコンゴーニャス空港が開業81周年を迎える=レストラン、イベントスペースを改装=空港の外からも客を呼び込む狙い

サンパウロ、コンゴーニャス空港の様子(Rovena Rosa Agencia Brasil)

サンパウロ、コンゴーニャス空港の様子(Rovena Rosa Agencia Brasil)

 サンパウロ市南部のコンゴーニャス空港が、12日に開業81周年を向かえた。同空港は、サンパウロ市の北隣、グアルーリョス市にあるクンビッカ空港に次ぐ、ブラジル国内第2位の規模を誇っている。
 空港インフラ業務公社(インフラエロ)運営の同空港は2008年以降、国内線のみの発着となったが、1日の平均利用客数は5万7千人、発着陸回数も1日平均580回を誇っている。
 開業81周年を記念して、同空港は乗客ターミナルの2階にレストランNoar Culiária à Mãoをオープンした。
 営業時間は11時から23時までで、現代ブラジル料理の他に、国際色あふれる料理がアラカルト、ビュッフェ形式で楽しめる上、カフェやバーラウンジも備えている。
 インフラエロ社は6月までに、ショーケースと銘打った多国籍文化を紹介するスペースもオープンする予定だ。同スペースでは、国際色あふれる見本市やコンサートなども開催するという。
 インフラエロ関係者は今回の改装の目的は、レストラン、ショースペースといった機能面を充実させることによって乗客を満足させるだけではないと強調した。彼らの目指すところは、コンゴーニャス空港がかつて担っていた、地域の人々も含めた利用者が空港に行く事やそこでの出会いを目的とするような存在に戻ることだ。
 同空港の24時間営業カフェはかつて、24時間営業の店がすくなかった時代のサンパウロで、飛行機に乗らない人々をわざわざ空港に呼び寄せる役割を果たしていた。
 ショーケースの運営は民間企業のMGMアルキテトゥーラが行う。同スペースは総面積3500平方メートルで、着席で2500人、スタンディングで5千人を収容できる。インフラエロは、このスペースには、本来の空港利用客だけでなく、外からの客も呼び込みたいとしている。(12日付アジェンシア・ブラジルより)