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(カランジル)サンパウロ州地裁が再審理を決議=軍警への刑見直し要請で
サンパウロ州地裁は11日、1992年11月に111人を死亡させたサンパウロ市カランジル監獄での虐殺事件に関与した警察官に対する陪審員裁判を再度行うことを、同日行われた判事投票で決めた。12日付現地紙が報じている。
ブラジル犯罪史にも残る大虐殺事件は、事件当時、大きな衝撃を社会に与え、後に映画化もされた。同事件の裁判は、2013~14年に5回行われた。
今回、刑の見直しが検討されるのは虐殺に参加した77人の軍警で、111人の内の77人を殺害した責任を問われ、48年から624年の実刑判決を受けていた。
だが、昨年9月、陪審裁判の判決結果は裁判中に被告側からあげられていた証拠と矛盾するとして被告側が起こした上告審で、2人の判事が判決を無効化する決断を下した。判事2人は同日、警官たちの刑を免ずるべき証拠があったのに、陪審裁判では考慮されていなかったと判断したのだ。
これを受け、11日の裁判では、報告官のイヴァン・サルトリ判事が「全ての警官に同じ恩恵を与えるべき」として、全員の刑を免ずるよう票を投じたが、他の判事4人は陪審裁判のやり直しに票を投じた。
サンパウロ州検察側は陪審裁判の結果を無効とすることに反対していたが、再審理となったことについては、「被告全員を無罪とするよりはまし」との見解を示した。