世界的な電子商取引企業、アマゾンのブラジル法人が、12日から小規模書店や個人が、新品、中古本を問わずに販売できるシステム、マーケットプレイスを開始したと、12日付現地紙が報じた。
ブラジル・アマゾンでの本の購入はアマゾンからの購入に限られてきたが、マーケットプレイスは、出品したい個人や小規模店と購入者を仲介する役割として機能する。
アマゾンは、販売者として登録した個人、商店から月額19レアルと、取引が成立した金額の1割を徴収する。
ブラジル・アマゾンのダニエル・マジーニ出版書籍販売部長は、「我々ブラジル・アマゾンが新しい販売手段を用意したことで、消費者は新刊本だけでなく、古書や絶版となった本も手に入れられるようになる」と語った。
出版業界関係者は、マーケットプレイスは、小規模資本のために広告をうったり、通販業務を行ったりすることができなかった中小の書店や古書店にとって、恩恵が大きいとしている。
国際企業であるアマゾンは、他国ではマーケットプレイスで、スマートフォンや美容用品など、全ての品目を販売することを認めている。
電子商取引部門専門のコンサルタント会社、Eビット社CEOのペドロ・グアスチ氏は、「マーケットプレイスの到来は、ブラジル・アマゾンが書籍以外の商品も扱うための更なる一歩となり得る」と語った。
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