ニッケイ新聞が主催する『第61回パウリスタ・スポーツ賞』が18日夜、サンパウロ市議会(Viaduto do Cha, 15, Centro)の貴賓室で行われる。戦後の運動振興を目的に始まり、昨年は60周年を迎えた。リオ五輪によって大きな関心が寄せられたスポーツ界。コロニアやブラジル社会での貢献者を、広く19種目から選出した。
今年の受賞者は全部で23人。武道や球技、体操関係など例年の18種目に加え、特別賞には4氏が選ばれた。陸上、野球、ゴルフに加え、運動業界ではないが、俳句界を支えてきた功労者の星野瞳さん(98、島根県)も選出した。
星野さんは長年、本紙のニッケイ俳壇で選者を務めてきた。前身の日伯毎日新聞時代を含めると、およそ半世紀に渡り邦字紙での俳壇を支えたことになる。「楽しみは句を作ること。他に趣味はありません」と言い、今もなお俳句一筋の人生を歩んでいる。
柔道では、リオ五輪で金メダル奪取に貢献した指導者、藤井裕子さん(34、愛知)が選ばれた。共にリオを拠点としたことからラファエラ・シルバ選手に寄り添い、世界の頂点へと導いた。リオ五輪後も契約を結び、20年東京大会を目指している。
その東京五輪では、空手や野球・ソフトボールが正式種目に加わった。野球部門の受賞者、奥田ペドロさんは本庄第一高時代に甲子園に出場し、サヨナラ本塁打を放つなど記憶に残る成績を残した。これらの競技では今後にますますの注目が集まりそうだ。受賞者は以下の通り(ABCで競技名順、敬称略)。
【合気道】カルロス・ロベルト・ドス・サントス【陸上】カツミ・アパレシード・セイイチ【野球】奥田ペドロ【ゴルフ】フクダ・タカハル【ゲートボール】タカムラ・トシノリ【柔道】藤井裕子【空手】フラヴィオ・ヴィセンテ・デ・ソウザ【剣道】ミヤガワ・サダオ【健康体操】今野米子【古武道】ヤマウチ・エヂオ【マレットゴルフ】菱沼利昭【パークゴルフ】ナシモト・ケサオ【ラジオ体操】風間邦男【リズム体操】木村フランシスカ・シゲコ【ソフトボール】タナカ・パウロ・セルソ・サダオ【相撲】土屋オスカル【テニス】ヒラ・ダイエル・ジュン【卓球】イシキリヤマ・ロベルト・ヤスオ【射撃】小川彰夫【特別賞】ヤスナガ・ユウドウ(陸上)、ワダ・オサム(野球)、ナカムラ・イサオ(ゴルフ)、星野瞳(俳句)