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元気の源は体操と笑顔

 本紙で働き始めて4日目、リベルダーデ駅前でラジオ体操が行なわれていると聞き、足を運んだ。まだ日が上がりきらない朝6時、おそろいの白いユニフォームを着た男女30人ほどが広場に集まってくる。

 その中にはラジオ体操指導員の風間邦夫さんの姿も。風間さんは長年に渡り、各地でラジオ体操を指導した実績を称えられ、この度本紙主催の『パウリスタ・スポーツ賞』の受賞に至った。「ボクが始めた91年には80人ほどが集まっていた。若い人は仕事があって来られないのだろう」。聞くと平均年齢は80歳以上だという。

 何より驚いたのが参加者の体力だ。ラジオ体操だけではなく「練功十八法」という中国由来の健康体操など、1時間ほど体を動かし続けた。

 風間さんは言う。「冗談を言って笑い合う。それも大切」。朝の日に照らされて、参加者の笑顔が一層まぶしく見えた。(陸)