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《ブラジル》検察庁が元下院議長のエドゥアルド・クーニャ被告夫人に禁固刑求刑=秘密口座所持や賄賂の使用で

 連邦検察庁が19日、パラナ州連邦地裁に、元下院議長のエドゥアルド・クーニャ被告夫人のクラウジア・クルス被告への禁固刑と罰金を求刑した。20日付現地紙が報じている。
 検察によると、クルス被告は、夫のクーニャ氏が事業の不正契約などの賄賂として国外の秘密口座で受け取った金を、米国やアラブ首長国連邦、欧州などへの旅行や高級ブランド商品を購入などに使っていたという。
 検察は「クルス氏はこれらの金を使用したのみならず、国外の秘密口座開設時に自ら署名するなど、夫共々、不正行為に加担した」として、資金洗浄(マネーロンダリング)や脱税に対する刑として、禁固刑と200万ドルの罰金を求刑した。
 求刑通りなら、クルス被告も夫のクーニャ被告同様、刑務所収監となる。クーニャ氏は、証拠隠滅を図ったり犯罪を繰り返す可能性があるとして、昨年10月に逮捕され、現在も身柄を拘束されている。
 検察は、企業家のイダレシオ・オリヴェイラ被告、ペトロブラス元国際部理事のジョルジュ・ゼラーダ被告、民主運動党(PMDB)ロビイストのジョアン・エンリケ被告に対しても、贈収賄や資金洗浄、脱税の容疑で断罪するよう求めた。
 これらの被告に対する裁判は数週間の内に結審となる見込みだ。