日本から来て、当地の生活が始まって2週間が経つ。この間、最も驚かされたのは「カラオケ」だ。老若男女がマイクを握り、思い思いの好きな歌を皆の前で歌う。それはブラジルも日本も同様。ただ、当地におけるカラオケへの情熱は、日本の比ではない。
リベルダーデ近辺で700人ほどが参加するカラオケ大会が開催されると聞き、見学にいった。力の入った歌い方は、遊びのカラオケとは全く別物。聞けば、歌唱法が学べる「カラオケ教室」が習い事として人気で、日ごろから鍛錬を重ねている人も多いとのこと。
カラオケといえば、放課後に友人とふらっと歌いにいくものと思っていた記者としては、なんだか不思議な気分になってくる。ただ、参加者の皆さんのいかにも気持ち良さそうに歌う表情を見て、「そこは同じだ」と少し安心した。(陸)