《ブラジル》ラヴァ・ジャット作戦=建設大手OAS社元社長が「グアルジャー邸もルーラのもの」と明言=アチバイアの大別荘に続く爆発証言=正式な購買手続きなしで=元大統領は証拠隠滅も命令

20日、ルーラ元大統領(労働者党・PT)が真の所有者とされるサンパウロ州グアルジャーの三層住宅疑惑に関し、建設大手OAS社元社長のレオ・ピニェイロス被告がパラナ州連邦地裁で、「三層住宅はルーラ氏のものだ」と認める発言を正式に行った。21日付現地紙が報じている。
ルーラ氏は、オデブレヒト社のラヴァ・ジャット作戦(LJ)での報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)でも、サンパウロ州アチバイアの別荘や農園改築は同社の負担で、過去の事業で受けた恩恵への見返りとしてプレゼント同然に行われたと証言されたばかりだ。今回は、もうひとつの疑惑の争点であるグアルジャーの三層住宅の件でも、LJの別の疑惑企業の重鎮から爆弾発言を受けたことになる。
ルーラ氏とピニェイロス氏は共に、ルーラ氏が06~12年にOAS社から370万レアル相当の賄賂を受け取ったとされる件で被告になっている。ピニェイロ被告は20日、パラナ地裁のセルジオ・モロ判事の前で、三層住宅はルーラ氏と家族の所有だったと改めて証言した。
ピニェイロ被告によると、同住宅を含むコンドミニアムは09年、破産直前だった不動産会社「バンコープ」社社長だったジョアン・ヴァカリ・ネット氏から購買を持ちかけられた。コンドミニアムはまだ工事段階だったが、ルーラ氏夫人の故マリーザ氏(17年2月死去)はコンドミニアム内にバンコープ社から購入した区画の割当権を持っていた。
同被告によると、OAS社はバンコープ社が破産手続きに入った10年に工事を引き継ぎ、建設を再開した。その際、その中の一軒はルーラ氏とその家族のものだから、完成後も販売しないよう言い含められたという。ルーラ氏用の住宅はもっと小さめのものだったが、ヴァカリ氏との話し合いで三層住宅とすることが決まったという。
この際、ルーラ研究所のパウロ・オカモト所長やPTの党中央会計となったヴァカリ氏は、三層住宅の所有者名義はマリーザ氏ではなく、OASにしてくれと頼んだという。また、ルーラ氏らの依頼で行った改築経費はPTへの賄賂の一部として扱われ、賄賂用の金を動かす時に帳尻を合わせることもルーラ氏は了解していたという。
検察側は、三層住宅はペトロブラスとの契約でOASが受けた恩恵への見返りとしての譲渡と見ている。ピニェイロ被告は、三層住宅の改築費はアブレウ・エ・リマ製油所の事業契約に基づく賄賂から払ったという。
同被告によると、故マリーザ氏は14年8月に息子と共に三層住宅を訪問した際、年末にフェスタを行いたいと言ったという。ルーラ氏はLJが始まった14年に、夫人同伴で三層住宅を訪れたいと連絡をとり、約2時間、滞在したという。
ルーラ氏は14年5月に同被告と会った際にPTへの賄賂の支払い方法などを問いただし、「賄賂支払いを裏付ける証拠があったら、隠滅せよ」と命じたともいう。