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《ブラジル雇用情勢》失業が雇用を6.3万件超上回る=ショック緩和に躍起のノゲイラ労相
労働省が作成した3月の全就労・失業者台帳(Caged)によると、3月の新規正規雇用者数から、正規雇用を失った人の総数を引いた数が、マイナス6万3624件だったと21日付現地紙が報じた。
2月の正規雇用は3万5600件増えており、22カ月ぶりの正規雇用者数上昇により、政府、経済関係者に広がっていた早期景気回復への期待はくじかれた格好だ。
ロナウド・ノゲイラ労相は、3月の雇用マイナスのショックを打ち消そうとするかのごとく、今年第1四半期の正規雇用の増減と、昨年第1四半期のそれを比較することから会見を始めた。
昨年は30万3千件の雇用が失われたが、今年は6万4千件の雇用喪失に留まっており、同労相は「昨年同期と比べて、雇用減少幅が小さくなっている。この事の意味は大きい」と語った。
2月の正規雇用者数増発表の際、テメル大統領は、不況は最悪の時期を脱したと声高に喧伝したが、3月の雇用がマイナスに転じたことで、それも説得力を失った。
産業分野別に見ても、8部門中7部門で正規雇用が減少した。唯一上昇したのは管理部門で、新学期開始に伴う教師の採用増などが影響し、サンパウロ州だけで2756件の正規雇用増を記録した。
正規雇用の44%を占めるサービス部門は、1万7千人の雇用減だった。23%を占める商業部門は3万4千人もの雇用喪失となった。
ノゲイラ労相は、「例年3月は、夏の観光シーズンが終わった直後で、サービス部門の雇用は減る」と語り、マイナスのショックを和らげることに躍起となっていた。