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(サンパウロ)またもアメリカの大型フェスの南米版開催へ=「サンパウロ・トリップ」はロラパルーザに続くか

 すでにサンパウロ市を代表する大型イベントとなっている「ロラパルーザ」に続く、国際型大型ロック・フェスティバルがまたしてもサンパウロに上陸する。

 それが「サンパウロ・トリップ」だ。これは、昨年10月にカリフォルニア州の砂漠地帯、インディオで行われた、主に高い年齢層に向けたロック・フェスティバル「デザート・トリップ」のブラジル版だ。

 昨年の「デザート・トリップ」は、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズ、ボブ・ディラン、ニール・ヤングといったロック界の巨匠たちが一堂に会し、世界的な話題を呼んだ。

 実は、そのサンパウロ版をやるという噂は昨年の時点から流れており、それが現実のものとなった。サンパウロ市に砂漠は存在しないため、会場はサッカー・クラブのパルメイラスの本拠地であるアリアンツ・パルケとなる。9月21日はザ・フー、23日はボン・ジョヴィ、24日はエアロスミス、26日はガンズ&ローゼズがメインとなって開催される。

 奇しくもこの4組はともに、同時期に開催されるロック・イン・リオのメインの出演者でもあるが、この「サンパウロ・トリップ」の主催者がロック・イン・リオ側に彼らの出演を持ちかけたのか、あるいはその逆なのかは明らかではない。いずれにせよ、最初からこの二つのイベントへの出演ありきで話が進んでいたのだろう。

 そもそも、30年の歴史を誇るロック・イン・リオは大ベテランを呼びやすいタイプのイベントだったが、それを生かして、ロック・コンサートのイベント集客能力はリオ以上といわれるサンパウロの市場を開拓するのはよい目のつけどころかもしれない。

 ロラパルーザは今や、「大晦日のイベントやカーニバルよりも州外の人が来るイベントになった」と市民を驚かせる存在となったが、この「サンパウロ・トリップ」が成功すれば、ロック・フェスがサンパウロの街の名物となる可能性もある。(25日付G1サイトより)