サンパウロ州バルエリで24日、訓練中の陸軍兵3人が湖で溺死する事件が発生した。25日付現地紙が報じている。
事故が起きたのは午後5時過ぎで、「バンデイランテ・グループ」と呼ばれる部隊の兵営地内で154人の新兵の訓練を行っている最中だった。
陸軍によると、「(サンパウロ市ラッパ区にある)第21隊の兵士3人が、基礎訓練の最中に溺死した」という。現場には消防車6台が派遣され、兵士らを救出、蘇生術も施したが、助からなかった。
25日午後4時現在で判明しているのは、森林地区での訓練は兵士4人を一組にして行われており、死亡した兵士のうち2人は18歳だったことや1人は助かったことなどだが、具体的にどういう訓練が行なわれていたのか、水中訓練はなかったはずなのになぜ4人が湖に入ったのかなどは明らかにされていない。
1915年に創設された「バンデイランテ・グループ」は、第2次世界大戦にも参加経験がある由緒ある部隊で、陸軍の中でも最も歴史のある部隊のひとつだ。同部隊の兵営地は日頃から、サンパウロ州内の部隊の訓練などにも使われていた。