テメル政権の進める、労働法と社会保障制度の改革に反対する勢力が、28日に全国規模のストを計画していると、26日付現地紙・サイトが報じた。
ストを呼びかけているのは、中央統一労組(CUT)、ブラジル中央労働者組合(CTB)、インテルシンジカル、中央人民労組(CSP)、一般労働者組合(UGT)、フォルサ・シンジカル、ノヴァ・セントラル、ブラジル中央労組(CSB)、ブラジル中央一般労働者組合(CGTB)の9団体で、地下鉄や銀行、金属工業、化学工業、教師、郵便局などが24時間ストに入る可能性がある。
26日午後現在、サンパウロ州だけでも、サンパウロ市地下鉄、サンパウロ市やグアルーリョス、サントス、カンピーナス、ソロカバ市の長距離バスターミナル、都電公社(CPTM)11、12号線、サントス市港湾施設、州内校教師、サンパウロ市内の公立校・私立校教師、ポアーやフランシスコ・モラト、ジュンジャイー、ソロカバ各市の公立校教師(ソロカバでは州立校や州立大もスト入り)、サンパウロ総合大(USP)職員、サンパウロ市南部やコチア、バルエリ、オザスコ、サンベルナルド・ド・カンポ各市の化学工業、サント・アンドレ、サンベルナルド・ド・カンポ、サンカエターノやジュンジャイー、ソロカバ、サンカルロス、ヴァレ・ド・パライバ各市の金属工業などが一斉にストに入る予定だ。
労働法、年金制度の改革を推し進めたい政府にプレッシャーをかけようという思惑と、5月1日の労働者の日、メーデーが間近であること、労組の間ではもはや神格化された存在とも言えるルーラ元大統領(労働者党・PT)への汚職捜査が大きな進展を見せようとしていることが重なり、この規模のスト決行に至ったと見る向きもある。