ラヴァ・ジャット作戦の裁判を担当するパラナ連邦地裁のセルジオ・モロ判事が26日、5月3日に予定されていたルーラ元大統領の証人喚問を10日に延期する事を決めたと同日付現地紙サイトが報じた。
この決定は、ルーラ氏の擁護派と同氏を批判するグループの双方が、3日に抗議行動を行う予定であるため、混乱を避けるために万全の準備を行う時間が欲しいとの連邦警察からの要請に基づくものだ。
同様の要請は、クチリバ市内で5月1日のメーデーにちなんで行われるデモに参加する労働者達が、3日の抗議行動にも参加する可能性を案ずるパラナ州保安局からも出ていた。
3日の証人喚問は、サンパウロ州グアルジャーの三層住宅を巡る疑惑に関する裁判の一環として行われる予定だった。
同裁判は、建設大手のOAS名義の高級三層住宅は本当はルーラ氏とその家族のために取り分けられたもので、OASは賄賂を払う代わりに改修費を負担していたという容疑に関するものだ。OASは、三層住宅の改修費と共に、ルーラ氏の私物を保管する倉庫代も支払っていた。
OAS社元社長のジョゼ・アウデマリオ・ピニェイロことレオ・ピニェイロ被告は20日、問題のアパートは、労働者党元会計のジョアン・ヴァカリ・ネット被告やルーラ研究所所長の岡本パウロ被告から、ルーラ氏やその家族のものだから、販売もならぬと言われていたと証言した。
これに対し、ルーラ氏は、ルーラ研究所の車がグアルジャー方面に向かう高速道を通った通行料徴収記録以外に証拠なぞないではないか、証拠を見せろと抗弁している。