ブラジル中西部のマット・グロッソ州ジャシアラ市で、住民らが共同購入した宝くじが当選し、隣町の市長も含めた20人で山分けする事になった。
ジャシアラ市は州都のクイアバ市から148キロ、人口2万6500人の小さな農牧業の町で、宝くじの賞金1億150万レアルは、今年度の町の予算7350万レアルよりはるかに大きい。
地理統計院によると、この町の国内総生産(GDP)は8億1400万レアルで、賞金額はその12%に相当する。
小さな町だけに、ロテリカと呼ばれる宝くじ店も1軒しかない。この店で初めてという当選くじは、同市市民ら20人が99・22レアルずつ出して購入したものだ。26日に抽選が行われた宝くじの当選番号は12、16、30、52、53、58だった。
なお、宝くじの購入者20人には、ジャシアラ市から5キロのサンペドロ・ダ・シパ市のアレッシャンドレ・ルッシ市長も含まれていた。
現地紙の取材に応じた同市長は、山分け後の賞金500万レアルの使い道を聞かれ、当面は必要な経費の支払いにあてるが、残りをどうするかはこれから考えるという。普段は宝くじは買わないという同市長だが、クイアバに行こうとしていたら友人の宝くじ店店主から電話が入り、「町の人が共同購入しようとしているんだけど、1人足りないから仲間に加わらない?」と聞いてきたのでOKを出したという。
くじの購入費を払ったのは抽選日の26日。当選は、その日の内に友人の店主が電話で知らせてくれたという。(27日付G1サイトより)