労働法改正や社会保障制度改革反対に伴うデモのため、今日28日はサンパウロ市の地下鉄やCPTMの運行が極めて難しい状況にあると、27日付現地紙サイトなどが報じている。地下鉄とCPTMは共に、「100%の全面運行停止」を宣言している。
サンパウロ州労働地裁は既に、地下鉄とCPTMが運行を全面的に拒否したら、各組合に93万7千レアルの追徴金を課す暫定令を出した。また、地下鉄とCPTMには、28日のピーク時(6~9時と16時~19時)には全体の80%、その他の時間帯は60%以上の運行も命じている。
だが、それらの暫定令にも関わらず、少なくとも27日午後4時現在、組合側は「意志を変えるつもりはない」という。
また、ジョアン・ドリア・サンパウロ市市長は、ウーベルや99といった携帯アプリのタクシー会社と組んで、市職員が無料で通勤できるよう手配をしている、との報道もある。だが、その一方で組合側がウーベルをボイコットするようネットなどで呼びかけているともいう。
スクールバスやロタソン(乗り合いバス)運転手の一部は「運行すれば放火する」との脅迫を受けているとの噂もあり、多くの市民の通勤、通学の足が奪われる見込みだ。また、川沿いのマルジナルや空港への道を封鎖する動きもあるという。
なお、28日のストは全国的なもので、銀行職員や教員組合、金属労組なども参加する。
郵便局はこれとは別に、27日から無期限ストに入っている。