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『楽書倶楽部』第27号(創刊7周年記念号)が15日に刊行された。なんと充実の156ページ。執筆者は46人もおり、梅崎嘉明、小野寺郁子、広川和子諸氏ら文章の先生格がぞろぞろ。また本紙に上塚周平伝「荒野の人」を連載した故・能美尾透さんの生涯を記した小池みさ子さんの文章も興味深い。有沢真理子さんの「死の受容」では、《七年前、末期ガンの姉をしばらくお世話しました。病院に入って三日目、大量吐血と出血、それでも自分で起きて用が足せた姉は、普通に駆けつけた姉弟と話している最中、ふと、まじまじと宙を見つめ、何かに迎えられるように両手を差し出し、とっさに異変に気付いた弟に抱き支えられながら、コトリと息絶えました》との実話も。記念号だけに力の入った文章ばかり。関心のある人は日毎叢書企画出版(電話11・3341・2113)まで。