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サンパウロ市の文協ビル7階から9階にある「ブラジル日本移民史料館「(Rua São Joaquim, 381 – Liberdade)が、特別企画として水野龍が運行した第1回移民船「笠戸丸」が神戸港を出発してサントスに着くまでの期間(4月28日から6月18日まで)の日曜日だけ、特別に入場を無料にしている。具体的には4月30日、5月は7日、14日、21日、28日、6月は4日、11日、そして18日。今なら特別展「水野龍」で、水野龍本人が書いた笠戸丸航海日誌の実物が特別に公開中だ。同史料館では「まだ見たことが人は、この機会をご活用ください」と呼びかけている。
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16日付の「O GLOBO」ニュースサイトによると、昨年のリオ五輪で銅メダルと銀メダル2枚を獲得したカヌー・スプリント競技のイザキアス・ケイロス選手を発掘しコーチを務めたペドロ・セナさん(42)が、2020年の東京五輪に向け日本のU―23(23歳以下)の選手ら11人を指導している。とはいえ、セナさんはリオ五輪時にはすでに日本に渡っており、スペイン人コーチのもとでイザイアス選手は偉業を達成した。でも、発掘して最初に育てたのはセナさんだ。日本が国際カヌー連盟に加盟したのは1961年で、カヌーの歴史は浅い。だが、セナさんは「日本人の新しい才能を発掘したい」と全国各市のカヌークラブを回ったとのこと。「リオ五輪でブラジル人最多のメダル獲得選手」を発掘したセナさんの手腕に注目したい。