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楽書倶楽部創刊7周年=親睦会に遠方からも56人=充実した一日楽しむ

参加者全員で記念撮影

参加者全員で記念撮影

豊田さんと阿久根さん

豊田さんと阿久根さん

 楽書倶楽部創刊7周年記念の第4回親睦会が4月30日午前10時から、サンパウロ市文協5階で開催され、56人が集まって祝い、楽しい一日を過ごした。ミナス州ベロオリゾンテ在住の荒木昭次郎さん、パラナ州カストロの蓼沼敬次郎さん、サンパウロ州アララクワラの宮川節子さんら遠方からも執筆者が集まった。

 幹事役の鎌谷昭さんが開会挨拶。執筆者や協力者で亡くなった13人の写真が会場前面に張り出され、しめやかに黙祷が捧げられた。
 主宰の前園博子さんが「7周年記念号は皆さんのご協力のおかげで充実したものが出せた」と感謝の言葉をのべた。続いて一人一人の自己紹介となり、「どんどんページ数が増えて、面白い内容が満載になってきた」「ぜひ長く続けてほしい」などの声が続々と聞かれた。
 高齢執筆者表彰では、梅崎嘉明さん(94、奈良県)、谷口範之さん(92、広島県)に記念品が贈られた。
 読者としてピエダーデから参加した豊田久子さん(78、山口県)は「知り合いに再会できて楽しい。セラードのコチア団地(バレイラ)でドン底を味わったが、すっかり借金もキレイにし、いまじゃ英語を勉強してるわよ」とペラペラしゃべってみせた。
 同じくピエダーデの阿久根広子さん(77、宮崎県)は「文通相手とやっと会えた。嬉しい。私は普段ほとんど田舎から出ないけど、こんな機会があればぜひまた来たいわ」とほほ笑んだ。
 午前中には本紙編集長の深沢正雪さんが次の連載予定「交換船―運命の分かれ道」の内容をかたり、午後はJICAシニアボランティアの鈴木京子さんが「熟年が元気に過ごせる秘訣」を講演し、一緒に身体を動かした。
 鈴木さんは「健康は呼吸から。毎日、肺の奥の空気を入れ替えることが大事」と語り、「10秒ぐらいかけて口からゆっくり吐いて、すこし止め、鼻からゆっくりと吸う」やり方を参加者と一緒に実践した。
 「一人暮らしでも笑顔が大事。鏡を見て笑顔を作る。アパートの中でも積極的に声を出しましょう」とし、「美人は生まれつきだが、皆さんは『笑顔美人』になってください」と呼びかけた。
 そのほか、片手を机や壁で支える片足立ちを1分ずつするやり方などを伝授し、「皆さん120歳まで健康で」と締めくくると拍手が湧いた。
 最後に司会の松井英俊さんが「次回は10周年、3年後です」と予告し、38号の締め切りが5月10日だと告げ、なごやかに閉幕した。楽書倶楽部に関心のある人は日毎叢書企画出版(電話=11・3341・2113)まで。