ブラジル政府が2月14日に発表した、凍結状態だった勤続期間保障基金(FGTS)引き出しの内、6~8月生まれの人を対象にした分が金曜日(12日)から解禁となる。同基金の受け取りは3月10日から始まったが、窓口に人が殺到しないように、誕生月毎に引き出し開始日が設定されている。また、引き出しを担当する連邦貯蓄銀行(Caixa)は、13日の土曜日も、多くの支店を午前9時から午後3時まで開いて、FGTS業務に限定した対応を行う。開店する支店はCaixaのサイトで確認ができる。
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ジェラウド・アウキミン、サンパウロ州知事は6日、サンパウロ市セントロにある、州立の国外難民受け入れ施設を訪問した。同知事は「サンパウロ州は移民を受け入れてきたDNAが受け継がれている。この施設はプロ意識を持った職員が愛情を持ち、運営している」と語り、同施設に暮らすコンゴやナイジェリア、シエラレオネの人々と交流し、職員たちをねぎらった。ただし、サンパウロ州の多様性を表現するために語った、「ここはイタリア訛りのポルトガル語を話す日系人の住む土地」の台詞はイマイチ分かりにくかった。
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7日に行われたフランス大統領選の決選投票で、中道のマクロン候補が、極右のルペン候補を破って勝利した。当選したらフランスのEU離脱を問う国民投票を行うとしていたルペン氏が落選したことで、週明けのブラジル市場への影響が注目されたが、現地時間の8日午後4時40分現在、サンパウロ市株式市場指数は0・48%下げ、ドルは対レアル0・72%上昇。EU通貨のユーロも対レアル0・05%マイナスと、大きな値動きはなかった。