ブラジルの経済情勢指数が上昇=不況で消費冷え込みも指摘
ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)が11日にサンパウロ市で、ラテン・アメリカ経済に関する調査データを発表した。それによると、ブラジルの経済情勢指数は今年の1月から4月の間に17ポイント上昇して79ポイントとなり、ラテン・アメリカ諸国の平均値の78ポイントを上回ったと11日付アジェンシア・ブラジルサイトが報じた。
ブラジルは調査対象11カ国の内、4カ国の後塵を拝している。FGVの調査では、パラグアイ(133ポイント、以下同)、ウルグアイ(130)、アルゼンチン(101)、コロンビア(98)と続いている。
その他の先進諸国は、英国(105)、フランス(101)、ドイツ(148)、日本(113)、米国(120)で、EU全体の指数は125だった。
ブラジルの指数上昇の主要因となったのは、1月から4月の間に154ポイントから189ポイントに上昇した期待指数だ。ラテン・アメリカ諸国の同指数の平均値は127ポイントだった。ただし、現状指数は4ポイントから11ポイントに上昇したのみで、ラ米諸国の平均値の40ポイントや、ブラジルの過去10年間の平均値91ポイントからは程遠い。
専門家が指摘したブラジルの問題は、内需の不足、汚職、政治的な不安定さと、不十分な社会インフラだった。
内需の不足は、インフレ率のデータでも裏付けられた。
地理統計院が10日に発表した4月の広範囲消費者物価指数(IPCA)は0・14%増で、直近12カ月間の累積指数も4・08%増だった。12カ月間の累積が政府目標の4・5%を下回ったのは、過去7年間で初めてだ。
物価上昇を押しとどめているのは、不況と失業率の高さ、債務拡大による消費の冷え込みだ。
また今年は、農作物が豊作で、野菜などの単価が下がっていることもその要因にあげられる。
市場関係者は今年の年間インフレ率を4%前後と予想しており、インフレ圧力が少ない事と景気回復の遅れが、昨年10月から5回連続で下がっている経済基本金利(Selic)の更なる引き下げを促すと見ている。