【既報関連】サンパウロ市のジョアン・ドリア市長(民主社会党・PSDB)が16日、党内選挙で選ばれたらとの条件付で、来年の大統領選に出馬する可能性を示したと、17日付現地各紙が報じた。
同市長はニューヨークのブルームバーグ本社を訪問中に、記者団から大統領選出馬の可能性を問われ、「民主主義を遵守すれば有り得ないことではない」と返答した。
同市長が自身の大統領選出馬に肯定的な見方を示したのは初めてだが、大統領選出馬に自らが積極的に動くことは否定。大統領選出馬に意欲的なジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事(PSDB)の同意があれば、受け入れるだろうとした。同市長は大統領選の支持率調査でも、政治的後ろ盾であるアウキミン知事よりも高い支持率を得ている。
ドリア市長はアウキミン知事への忠誠心を強調すると共に、「ブラジルは何ら未来を恐れる事がない。ルーラでさえ、ブラジルを脅かす事は出来ない」と語り、ラヴァ・ジャット作戦で捜査を受けているルーラ元大統領(労働者党・PT)を強く批判した。
同じくニューヨーク訪問中のアウキミン知事は、ドリア市長との不仲説を取り上げようとするマスコミの意図を退けるように、「私とドリア市長との仲を裂くことは出来ない」と語った。
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